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楽響



楽響番外編 「鮨」

鮨を見る。美しい。
鮨を食う。うまい。
鮨を見る。美しい。
鮨を食う。うまい。
繰り返し
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さっとつまんでさっと帰る、そんな言葉もあったなあと笑いつつ、
つまみを十二分に食った後に、店に長居して、単純な感覚に喜んで、ふと思う。

何故美しいか。
それは最近見た美しいもんと言えば魚と鮨くらいな、
うれしいやら寂しいやらな感覚をもつ私にとって、
その二つから推測する以外ないのである。

所謂それらはどっからぶった切っても輪っかなのだ。
横に切ったら輪っかが見えたが、
縦に切ったら四角くなったなんてアベコベなものでないのだ。
海苔で巻いたものや、回るスシ屋の魚の角切りが載った様なものは、
縦に四角く切れる角度があるので、無粋にあてはまる。
考えてみれば、生き物なんてのはだいたい輪っかで出来ている。

何故輪っかが美しいか。
きっと重っくるしい大気の、そりゃもう何ヘクトパスカルを押しのけてみせるだけの力を、
洒落た余裕をもって最小限で実現しているからだ。
四角く出来たもんは、素材の力にたより、なんとか大気を押しのけているが、
洒落た余裕が感じられないのだ。よってたよりない。
およそこの世に切ったら四角くなるものなんて、人様が作ったもの以外見あたらない。
四角は、たよりない都合である。
輪っかは、洒落た余裕を伴う、粋なものである。

およそこの感覚で万物を例えてみれば、

どっから切っても輪っかの形かどうか、
すなわち余裕があるかどうか、
結局のところ粋かどうか、美しいかどうか 

なんてことが瞬時にわかってしまうのだ。


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by rakkyouh | 2009-06-30 00:13
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気品溢れる鱒族を求めて。自己満足型随筆集
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