楽響



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勝負

相手とするならば
どちらが勝つかわからぬ勝負の方が面白い。

結果として今回は、そんないい勝負をすることが出来た。
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行きつけの渓流は禁漁を迎えた。
ミノーでのスピード感満載のヤマメ釣りに満足したところで、
次はトルクのある相手が欲しくなる。

思い出すのは、昨年の箒川C&R釣行時の、体色の褐色掛かったレインボーの力。
明らかに、長い間自然のなかで鍛えられたものだった。
放流間もないモノの動きと違い
テレビで目にする釣り上げられた直後のカツオの様な暴れっぷりであった。
狙うはそんなレインボーのトルク。
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休みがとれたため
一年振りにレインボーの楽園に向かう。

平日なので空いている。
準備をしていると地元の方が来て魚の多く入っている場所を教えてくれた。
その場所に1人入っていたことを告げたが、それでもそこでやるのが一番良いという。
そこでダメでも今日は自由に好きな場所に入れる。
オススメの場所に移動し、
まずは夏の名残でミノーを試してみる。
反応なし。
スプーンのスローな釣りに切り替え、じっくり攻める。
この作戦が功を奏し、ボチボチ釣れ始める。
良さそうなポイントでは放流直後のような25センチクラスが釣れる。
とはいえ、アタリがあっても触るだけとか、追いかけてきても見切るのが早いとか、
そうバシバシ釣れることは無い。

7、8匹釣ったあとで、なかなか好みのポイントに辿り着く。
スプーンを沈めながら縦にシェイクして流し、Uターン。
いいポイントだが、反応がない。
なんだか粘りたくなり、流心を刻んで刻んで色々なルートを流す。

と、Uターン直後、


岩に引っかかったような感覚が伝わったと同時に
ドラグが鳴り始める!
上流に向かう姿はなかなかいいサイズ!
しかし岩や白波でよく見えん!
激しいトルク!リーダーは4lbだ!
ドラグを緩める!
流れ一つ寄せるとレッドバンドが見える!
傷のないきれいな魚体だ!
寄せては走られを繰り返す!
岩にこすれそうなので両手は上げっぱなしだ!
激しい!こんなにドラグが鳴ったことなし!
寄って来た!網を外す!
しかし、近くで見るとでかい!太い!
間違いない、この渓流網は使えぬ!
と、再び走る!気を抜くな!
浅瀬に寄せるしかなし!およそ5メートル!
よし、奴に疲れが見える!
よしよし!寄せてやるぞ!

と、ポン!異音発生!意味不明!

わけがわからぬ!
 なんと! 
竿をみると半分しかない!
何だ?!
これはきっと竿先が抜けたのだろう!
たぐる!魚はついている!

まてよ!?
ずっと両手をあげていたぞ!?
はっと気付く!
竿を見る!やっぱし!

竿が割れている!!!

まずい!気を抜くな!しまった!

スコン!!!針が抜ける!

しまった!!!

奴は目の前にいる!疲れているぞ!

しかし!!奴はもう自由だ!!!

うおあー!



「でっかかったなー」
背後の一段高い遊歩道でずっと見ていたらしい温泉客から声がかかる。
「こっからも見えたよー」

「60はありましたよー!ちくしょー!」

奴は手前の岩の横でふらふらと脱力状態。
俺はお気に入りの竿がボッキリで脱力状態。

久しぶりに、充実感のあるいい勝負が出来た。
小物用のタックルで楽しむ大物、スリリングだ。
おそらく竿に小さな傷でも入っていたのだろう。
これはリベンジするしかなし!

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by rakkyouh | 2010-09-21 17:32


気品溢れる鱒族を求めて。自己満足型随筆集
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