楽響



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チャラ男とネレ男(レイクの場合)

ここでは、

チャラ男とは、
新し物好きで、ズケズケと外界の対象に入り込んで行く者のことを指し、
ネレ男とは、
練れた男と書き、一歩引いた態度で興味の対象が狭く深く、一般的には面倒くさい奴を指す。

さて、私が湖岸に立ち、誰も届かぬ遠距離を狙い、さらには誰も使わぬマニアックなルアーを投入したとする。
魚からすると、遥か上空の湖面がバシャリと波紋を作り、そこから何やらキラキラと舞い落ちるものが見える。

ここで上述のチャラ男の場合。
湖面が音を立てた瞬間から彼は興味津々で見上げている。それは一気に湖底を目指し舞い落ちる。
そして彼はそれが着底するのを間近で見届ける。これは何者ぞと興味津々が倍増している。
そして、その対象がヒラリと舞う。彼は何せ目にしたことのないものに心を奪われているので、
カジカのように浮かんだ瞬間、
後日の他に対する自慢話、あるいは美食談を予測し、取りあえず噛んでみる。
これがチャラ男鱒のヒットだ。

対し、ネレ男の場合、
湖面の音に気付いているものの、直接見るようなことはしない。
そして、横目でずっと様子を伺っているのだ。あれは何物ぞ。そして、チャラ男が喰い付く。
すると、チャラ男が何やら岸に向かってもがく姿を目の当たりにし、
水面から何物かに引きずり上げられるまでを横目でずっと観察し、
あのキラキラした物は危ないと学習する。

さらに、
チャラ男は一度ミスを犯し、リリースされた場合、スーパーネレ男になる。
対し、元々のネレ男は生まれつきの性格であるが、
一度その悲劇を横目で見た瞬間、やはりスーパーネレ男になる。

私の中禅、今期初旬のレイク好調果は、まっさらなチャラ男フィッシングであった。
場所を変えればその場所のチャラ男がいる。
しかし、結果として、彼らをスーパーネレ男にしてしまったのだ。

では、このスーパーネレ男を我々釣人はどうすべきか。
一度見たルアーに対し全くの無反応であり、己の存在を気付かせない。
これでは我々のフィールドは誰かがチャラ男を釣れば釣る程厳しくなる状況である。

そんな中、スーパーネレ男にも、我々人間に例えれば隙があるはずだ。
喰わせようとしても無理、それでは何か。
それは、我々の活性が上がる瞬間に例えればよい。
怒りだ。目の前を飛ぶ、非常にうっとおしい虫、まとわりつく蜂や虻、
彼らはおそらく、我々が手で虫を追い払う様に、口を使って威嚇するわけである。

この予測から、我々は、優雅に底に定位しているスーパーネレ男レイクに向けて、
スプーンが底を這う様にふらりふらりと、
うるさい蝿のように小刻みにアクションを加えるしかないのである。
それがたまたま偶然奇遇奇天烈彼らの目の前をうるさそうに動いた時にのみ、ヒットとなるのである。当然根掛かりが多発。
しかし、このイメージは、きっと、
スプーンケースをみるみる軽くしていく代わりに、
底鱒に会える機会を運んでくるものである。
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by rakkyouh | 2010-07-22 23:16

敗走

今年、中禅。
解禁から始まった釣れる日々。
昨年から続く好調。
しかし、釣れるには釣れるが、サイズが全くもって伸びない。

そんななか、
今年の収穫は志同じくしてキャスティングで巨大レイクを求める人物との出会い。
彼の推奨する奥地へと同行し、
共に釣りをし、共に名人達の噂話をし、共に魚の挙動を推測し合い、
なんだか釣れそうな気配というものを、
他の場所と比べればなるほどあるなと感じるようになる。
これも釣りの大きな魅力である。

さて、
そんな経験が楽しく、反芻しながら
今回もまたひたすら根がかりを続けるのだが、
途中釣り上げたスプーンを使っていると、ようやくブレーク付近のレイクを獲る。
45cm。うーむ。
続いて、
ひたすらあらゆる道具を試せば
ついにしゃくり上げる動作にて生命感のある重み。
オフサイドを告げる審判のように合わせる。
なかなかの手応えにひたすら寄せれば、
右手の筋肉は悲鳴を上げているが、久しぶりの嬉しい痛みである。
と、沖で掛かったさいの大きな欠点が。
ブレークへはまだまだ距離があったが、沖の底、藻の林へと奴は潜り込む。
スカッ!と手応えが消える。
おそらく上げていれば自己記録更新2尺オーバーは間違いないサイズ・・・。

合わせは完璧、相手に主導権はわたさず、となれば掛かりどころが悪かったか、
このサイズの手応えで潜られてしまうとすると、3尺越えの場合、太刀打ち出来ぬのではないか?

次から次へと悩みは尽きず。
そして、逃がした魚は日に日に頭のなかで成長していくのである。
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by rakkyouh | 2010-07-14 22:26


気品溢れる鱒族を求めて。自己満足型随筆集
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